SHUMAMB_CLTR

毎日書いている日記の一部を公開している。

ザツダン #02151

 

勝ちそうな人や政党を支持しているほうがよっぽど楽。それは毎回感じる。苦しい。けれど、マイノリティを最も感じるのが選挙のときだというのは、日頃恵まれている証拠なのかもしれない。


そして、選挙は選挙でしかないのだから。一個人としては、選挙のときだけ弱いものの味方をしているポーズをとっていたわけではないのだということを日頃の生活において実践していくのみ。「今回も少数派だった」と絶望して投げ出す姿勢には疑問を感じる。


もとより、どこが勝っても政治だけで社会がぱーっと明るくはならない。(とはいえあまりにおぞましい政党というのはあるけれど。)


あとは、みんなでほんの少しずつ勉強して、何世代もかけて半歩ずつでも賢くなっていけたらいいなあ。

 

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ザツダン #02115

 

近ごろのスペシャルフェイバリット。めも。

 

Animals As Leaders

Beispiel

bonsai2004

Burnt Friedman & João Pais Filipe

Celer

Christina Giannone

Claire Rousay

crys cole

Eric Frye

Forest Management

Gábor Lázár

Hoavi

Kaori Suzuki

Kevin Drumm

Ki Oni

The Leaf Library & Teruyuki Kurihara

Maria Moles

Marta Forsberg & Kajsa Magnarsson

Miyu Hosoi

Mohammad Reza Mortazavi

nzworkdown

Olli Aarni

Orphax

Robert Takahashi Crouch

Serwed

Shinichi Atobe

Soft Tissue

Sunplus

Yaporigami

Zane Trow

 

(a → z)

 

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ザツダン #02113

 

戦争が起こっていたっていなくたって変わらず(むしろ余波により更に酷く)困窮している人がまさにそこにいるし、自分自身もたくさんのことに集中できる人間でないと理解しているから、普段は支援内容を分散させず時間枠も決めて動いている。けれど、戦争の悲惨な報道がこれだけ入ってくると戦争のこともやはり気にはなり。悲しくも苦しくもなり。どうしたらいいのだろう。遠くで苦しんでいる当事者を助けることとなる支援のアイデアが何ひとつないんだ、と言い訳をしながら、今日も何もしない。やる気にさえなれば絶対に何かできるのにね。

 

この写真と同じ。

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ザツダン #02111

 

「この感覚、忘れていなかった!」と、わくわくした昨日までの数日間。この没頭の仕方と持続時間、なつかしい。ものすごく嬉しかった。まだつくっていたい(≠つくりたい)という気持ちと、まだ同じ感覚のまま熱中できるという安堵の気持ちが、同時にふわっと。全然、全然大丈夫だった。

 

凪に馴れてからは休日も自分のためには使っておらず、(いや、懺悔としての自己満足的活動という点においては自分のためではあるのだけれど、)こうやって徐々に"大人"になっていくのだろうと思っていたし、そのことを肯定的に捉え始めていた。けれど、思い出してしまったからには、またもう少し(直接的に)自分のために時間を使っていく。淡々と。集中して。

 

特別な、不思議な感覚。ブレインフォグまでも晴れたような。メリハリとなって、生活全体に作用するかも。

 

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ザツダン #02082

 

恐怖:

第一報を聞いたときの、一時的な感情。


憂い, 心配, 滅入り:

関係の薄い人や物理的に遠い人にこそ向かう感情があり、憂いが募る。日に日に募る。変わらなければならない立場にいる当事者が気の毒であるし、情報がこれだけ拡がる世界では皆が広義の当事者なのだとも体感している。この出来事に関する情報に混乱し明後日の方向へ向かわなければならない人が、少しでも少なくあってほしい。


徒労感:

期待は潰される。何度だって積み上げていくことはできるけれど、その数だけ必ず壊される。


怒り:

これが最も強い気持ち。それどころじゃないくらいに目の前のことに困っている人ばかりなのに、いらんことで不安を増やして追い詰めないであげてくれよと。「それどころじゃない」と言えない世界にするなよと。昨日も、皆不安がってたよ。大きなことが起これば、相対的には小さな苦しみだからといって支援が届かなくなる場所が必ず出てくるんだよ。関心やリソースを奪うな。

 

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ザツダン #02044

 

2021年の雑振り返り。個別の話はいつもしているから、ここではなるべく広く、端的に、平易な言葉で。

 

●日々の生活と心身の状態

昨年末ごろは、薬の絶対的な力に助けられた。原因は薬だけではないのだろうけれど、何度も書いているように、昨年後半から今年にかけて"人格が変わった"という表現が最もしっくりくる。良い変化と言い切ることには躊躇いがあり、けれど、以前よりもシンプルな人間になったと感じている。
薬だけでなく、人と本にも救ってもらった。どん底の状態のときに手を差し伸べてくれた人には本当に感謝している。人は沈んでいく自分を受け止めてくれたし、本は考えを整理するのを助けてくれた。あとは、戻れる職場があったことや金銭面の心配がなかったことも、心をこっそり下支えしてくれていたのだと思う。
今年の春ごろから、体調は安定している。絶好調をキープする術は未だにわからないけれど、不調に陥ることを怖がらなくなったから気楽にやれているのだと思う。あれだけの状態になっても戻ってこれたから大丈夫だよねと、そんな感覚を持つことができている。
相変わらず余裕を持つのは苦手で、頭がひとつのことで忙しくなると生活が疎かになったりもするけれど、この性質とは長い付き合いなのでもう諦めている。なんとか生きていけているからよしとする。
気になることといえば、刺激に徐々に弱くなっていっていることくらいだろうか。テレワークで家にいる時間が長くなり、尚且つ穏やかな地域に一人で暮らしているから不快なことに出会すことが滅多になくて、そんな環境変化も関係してか、インターネットで目にする不幸な情報や過激な発言に弱くなった気がする。
あと、気持ちの浮き沈みがなくなったことでバイタリティがなくなったような感覚だという話を何度もしているけれど、その感覚は未だにある。以前ならハイの状態でなんとかしていたことを、凪の今はどうにもできなかったりする。少し不便。

 

●仕事(実務)

想像していなかった働き方になった。復職をきっかけに贅沢なポジションをいただいて、以前と同じ部署にいるのに全く違う景色を見ることになった。長くお世話になっている上長方に本当に感謝している。だめだめなところが多々あるのを知っているにもかかわらず、それを踏まえ飛び道具的に捉えて特殊な役割へアサインしてくれていることが本当にありがたい。軌道に乗せようとお膳立てしてくれた。
また、以前のほうが視野が狭かった分、強気ではあったのだけど、今振り返ってみると実は武器なしで貢献しようと必死でもがき続けている状態だったのだと思う。目の前のものを打ち返しつつ、ずっと忙しいまま成長せず歳をとっていくのだろうと思っていた。けれど、仕切り直して、残業の制限も入り、自身のペースでできる作業の多い時期があり、学習機会もいただけて、という環境が揃ったことで、ペースを守って良いコンディションを保ちながら武器を使って戦うという働き方を初めてさせてもらい、仕事への姿勢が大きく変わった。本当に変わった。4月からの9ヶ月間の中でいただいた言葉はしっかり残してあるし、道を作ってくださった周りの方々には本当に感謝している。
そして、仕事そのものに対する葛藤はもちろん常にあって、ブルシットジョブなんじゃないかという想いはこの言葉が流行る前からずっと感じている。これに対しては、全く抗わないという状態からはついに抜け出したけれど、まだまだ。どこかで大きく転換するのか、或いは、仕事への姿勢、リタイア時期、課外活動とでカバーしていくのか、未だに答えは出ていない。

 

●仕事(勉強)

これは、驚くほどうまく習慣化した。目的がはっきりしていないし、信じていないことに前向きになっているという矛盾へのもやもやは拭えないのだけど、今年はなぜか楽しくて、ゲーム感覚で続けることができた。他の大切なことを邪魔しているわけではないから、嫌になるまでは続けていきたい。
テレワークになって、終業後にそのまま勉強に移れるようになったのも大きいね。
あと、O’Reilly Online Learningの恩恵が一番大きいのかもしれない。サブスクで巨大な本棚が手に入るのは本当にありがたい。

 

●音楽(つくる、演る)

個人もその他も、活動なし。活動予定なし。
[shuma21]として何年もまえにつくった「Resistance」と「光暈」をBGMとしてお使いいただいた展覧会「オブジェクト・リーディング: 精読八景」(慶應義塾ミュージアム・コモンズ様)には、本当に感謝。
あと、そうだ、過去に演っていた曲のドラムトラックを成仏したね。

 

●音楽(聴く)

今年も多くの素敵な作品に出会えた。家にいる時間が長くなり、聴く時間が自然と長くなったことを機に、過去のどの年よりも忠実にニューリリースを聴き続けてみた。
聴く媒体は変わらなかった。ストリーミングサービス中心の視聴では聴けるものが限られてくるから変えていきたいという話を昨年したけれど、今年も変えられなかった。ストリーミングサービス外だと901 Editionsのひととおりの作品やTwitterに流れてくるものを単発で聴いたくらいであって、自分自身で新たなものを発掘することはできなかった。知っている作家のニューリリースだけで満足できる状態であるから今はいいのだけど、もっと違うものを聴きたいという気持ちが出てきたときには視聴スタイルを見直す必要がある。
そして、好みは変わらず。物音系は言うまでもなく数年間ずっと大好きなのだけど、その他では今年はIan Hawgoodに驚いた年だった。Dragon’s EyeからリリースされたMemory and Motionをはじめ、過去作とは明らかに違った。”綺麗だね”どまりだった方にも聴いてほしいな。Miguel Isazaの昨年のInterdependenciaあたりが好きだった方には特に。

 

●ライブ、展示、催し物

なんと、ライブにも美術館にも全く行かなかった。過去の生活とは大違い。自分でびっくり。来年から意識的に戻す。

 

●読書

上半期は読みたいものを着実に読み進めた。下半期は仕事でいっぱいいっぱいで失速。数の目標はないけれど、読みたいものが溜まっているからどうにかしたい。けれどしばらく他のこと優先かな?
今年力をくれた三冊はこれ。今年の本ではないけれど。相変わらず鷲田さんが好きだ。
鷲田清一 - 濃霧の中の方向感覚
鷲田清一 - おとなの背中
T・S・エリオット - 文化の定義のための覚書

 

●野球

マリーンズ惜しかったね。応援のチームだから、声つきの応援が解禁されたときに優勝するのが最高ね。和田くんスタメン奪取がんばれ。

 

●ねこ

まるさんが本当にかわいい。共生しているねこ動画が好きだ。「そんなに好きなら飼ったら?」とも言われるけれど。ね。

 

●運動

自転車に乗りたいと言いつつ、買っていなかったな。
会社ではゴルフやランニングがいつだって人気だけれど、数年間ずっとお断り中。今はまだ他のことに時間を使いたい。

 

●人との交流

ここを、うまく振り返れない。
助けてくれた方や仕事上の関わりについては別のセクションに書いたとおりだけど、なぜだか数日考えてもうまく言葉にならず。今年のことも、この先のことも、うまく書けない。けれど、ひとつだけある想いは、来年はさまざまな距離感で、ゆるやかに人との関わりを築き深めていきたいということ。
これからより良く暮らしていくための大切なポイントがこの辺りのような気がしているので、重点的に考える。

 

●課外活動

まず、やっている感のあるものから始めた。目の前の暮らしに困っている人の助けになるという意味では、これがやりたかったことだろう。自己満足として隔週で続けながら、よりよい活動形態を探っていければいいね。
あらゆるうしろめたさを紛らわすための懺悔のような活動になっているのもそのとおりだから、先に取り組むべき身の回りのことがあるというのも尤もなのだけど、やはり目を逸らしたいこともあって。難しいね。しばらくはお許しください。

 

●世間

おかしな事件や、ぴりぴりした空気、他者への厳しさ。今に始まったことではないのだけど今年はそれらが特に気になった。金融経済とのコントラストとして視てしまっているのだと思う。なぜだか弱者同士で潰し合う構図が多く、つらい。

 

 

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