余裕のなかった年は考えごとが場当たり的で、断片的で、文章にならない。昨年(#02044)のようには振り返れない。
2022
・ひどい一年。くそみたいな一年。ふざけるなという一年。気持ちと行動の差分、矛盾が大きすぎた。
・過去を振り返ってアルバム(20s: 点滅を以って / 体勢)にした。聴いてくださった方、購入してくださった方に感謝。
・新調した機材がよく、上半期は素材集めに終始した。下半期は何も手につかず、計画崩れ。
・音楽は聴けたが新しいものは開拓できず。
・音楽を聴いている最中の感覚は変わらず。
・昨年の年の瀬から始めた土曜日中帯の課外活動を続けることができた。誰かしらがやることではあるから自分がやらなくてもよいのだけれど、自己満足として心の安定に少しは寄与している気がする。自分が困ったときの言い訳としても、続けていきたい。
・苦しんでいる人の多さ、多様さを、はっきりと実感した。自分は運よく助かっているが、世間は冷たい。冷たいというより、厳しい。他者に厳しい。優しい世間は探さないと見つからない。現場は生々しい。
・常識はどんどん変わっていく。小さなことも、大きなことも。
・仕事への想い、疑念は変わらず。
・今年も「必死にやっているんだよ」と「こんなことでなぜお金をもらえているのか」と「環境を変えない理由もあるんだよ」の間にずっといた。自分が食べていくためだけの活動にこれだけのリソースを費やしていて情けない。本当に情けない。自己実現などどうでもいいが、困っている人がいる中でこれだけのエネルギーをくそみたいなことに費やし続けているのが悔しい。
・夜中も土日も、たくさん働いた。パソコンの前とベッドの上を行き来していた。忙しいと、好きなことランキング二番手以降は全て疎かになる。読書も、生活も、学習も。下半期は本当に何もできなかった。
・会社では、なんだかもう完全に、不思議なポジションの人になったらしい。人からの評価が先行していて、自身の行動は後追いのような気がする。これからも、飛び道具としてどうぞ好きに使ってください。煽てくれる人、励ましてくれる人には感謝。
・お金を使うことは今年も全然なかった。ライスワークを早く終わらせたいという潜在的な想いもあるのかもしれない。
・人との関わりは例年以上に希薄。連絡をくれたり遊びに連れ出してくれる数少ない友人には感謝。元気をもらっている。
・がんばっている人はがんばっている。おもしろい人はおもしろい。見守りたい人、活動があるのに、興味を持つ余裕がなく、もったいない。
・音楽について皆が考えていることや議論していることは今年もピンとこない。大事でないことやおかしな方向の議論ばかりのように感じる。けれど、人それぞれのポジションや生活があるから仕方ない。自分も然り。
・Tomoko Sauvageさんのライブがよかった。
・好きだった祖父が梅雨に亡くなった。著書群を読み返すことで喪失感を紛らわした。今へ確実に引き継がれているから大丈夫なのだと思うことにしたけれど、まだ少し寂しい。
・あそびがなかった。自身も世間も。あそびがないと軌道修正ができない。
2023~
・課外活動は継続。丁寧に。
・一人の世界に入って、入り込んで、静かに没頭して、狂って、そうしていた小さな頃のあの瞬間がどれだけ楽しかったか。誰に見せるわけでもなく、何かの糧にしようなんてことも考えず、ただただ夢中だったでしょ。ひとりあそびに回帰できたら、また楽しくなる。
・生活や身辺全般の綺麗さに気をつかっていては何もやれないし、ひらき直って全て雑になるのも違う。問題をひとつひとつ真正面から解消していこうという今の考え方では絶対に不安は残り続ける。いろんなことをうまくやれる人間ではないから、視野を狭くして、とにかく狭くして、大事なこと以外に対しては能天気になるのがいいのだと思っている。みすぼらしくたってよくて、大事なことにもっと集中したい。優先順位がどうとかではなくて、いくつかの大事なこと以外は視野に入れない姿勢が必要。
・時間をかけないとできないことを捨てずに、ちゃんと始めて、残していこうね。そういった意味でも、2023ではなく2023~とする。
・残念ながら、上半期はきっと2022年のドタバタを清算することで精一杯。必死に暮らして終わり。これを割り切るのは少し違うから、ちゃんと向き合ってひとつずつ整頓していく。
・やっていて楽しいことをやる時間はちゃんと確保しようね。完成しなくてもいいけれど、全く行動しないまま時が経つと感覚もバイブスも完全にだめになってしまって、せっかく好きだったことを捨てたも同然になってしまうから。感覚、健康状態、環境、そのときのその状態でできることをやり続ける。
・あそびをつくる。まとまった時間をつくる。できたらいいねじゃなくて、つくる。
・ちゃんとこだわる。大事と思うことに対しては、暇だねと言われるくらいにちゃんと向き合う。大事でないことは捨てる。
・ひとりで完結し満足できる形、という方向性は絶対に間違えない。まわりの反応を気にして行動しているうちは何も変わらない気がする。ひとりあそびへの回帰。けれど、自然とはもう少し仲良くしたい。草木の声を聴きたい。