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毎日書いている日記の一部を公開している。

ザツダン #01869

 

レクサプロを服用し始めて4ヶ月ほど。薬というものは本当に効く。身体に作用するという表現のほうがしっくりくるだろうか。途中、自然に回復してきただけなのではと疑い、勝手にやめてしまったことがあったが、わかりやすく戻ってしまい、すぐにまた服用を再開した。作用しているようだ。

 

最近は、薬を服用しながらまたエンジンをかけて復帰していくことの難しさを感じている。薬が作用している期間は、確かに不安感はない。そして、快楽も必要とせず、満たされた状態。感情は凪だ。セロトニンこそ充足しているが、何かしたいという意欲はやはり薄れてしまっている。医師からは「不安感が消えた後に、徐々に意欲も戻ってくるという順序」と説明を受けたし、調べてみてもそういった説明は見つかるが、その例に自分は当てはまっていないように感じる。

 

しばらく自分自身を観察していたが、負の感情から何もする気にならないといったことではなく、満たされていてぼーっとしてしまっているという感覚に近い。ともすれば、過去に頑張ってきたことは、興味や関心からではなく、全て不安によるものだったのかもしれないと思い、今はその点を非常に恐ろしく感じている。不安が消えてしまうと、自分には何もないのかもしれない。そろそろいい大人だから、苦手なこととの付き合い方は心得始めたつもりだけれど、数少ないアピールポイントの一つであった好奇心が実は幻だったとなると、少し戸惑ってしまう。どうしようね。

 

過去のほうが波は大きく、それは強い不安感と付き合っていかなければならないということであるけれど、一方で、頑張れるときの瞬間最大風速も間違いなく強かった。それを軽い躁鬱と言われてしまったら治すよりないのだろうけれど、かといって現在の無風の状態で果たして社会に戻っていけるのだろうかと、疑念を抱いている。

 

これが素人の推察であって間違っていて、この安定した無風の状態に慣れてきた頃に本来の意欲のようなものが現れてくれたならば、それは何よりも幸せなことだ。それが最も健やかな状態なのだろう。